代表理事 ご挨拶
これまでの患者一人一人に対する治療は、さまざまな薬を投与した上で、その薬の反応などの経過を見ながら、各自に最適な薬を見つけるというものでしたが、この遺伝子情報を活用することで、それぞれの患者に適合した効率良く効果が得られるオーダーメイド医療を行う事が可能となったのです。
このフルゲノム解析が普及し、オーダーメイド医療が一般化することによって、患者一人一人の疾患のリスク、体質など、遺伝子情報より、その人の全情報が明らかになり、それぞれに合わせたオーダーメイドの食事、生活習慣、さらには、オーダーメイドのサプリメント、オーダーメイド化粧品といったものを効率よく選択することができる時代となるでしょう。
これまでの患者一人一人に対する治療は、さまざまな薬を投与した上で、その薬の反応などの経過を見ながら、各自に最適な薬を見つけるというものでしたが、この遺伝子情報を活用することで、それぞれの患者に適合した効率良く効果が得られるオーダーメイド医療を行う事が可能となったのです。
このフルゲノム解析が普及し、オーダーメイド医療が一般化することによって、患者一人一人の疾患のリスク、体質など、遺伝子情報より、その人の全情報が明らかになり、それぞれに合わせたオーダーメイドの食事、生活習慣、さらには、オーダーメイドのサプリメント、オーダーメイド化粧品といったものを効率よく選択することができる時代となるでしょう。
そして、この大量の遺伝子情報を電子データ化、AI解析することによって、がんなどの疾病領域だけではなく、遺伝子が関わっているとされる多くの疾病の診断・治療、そして予防を目的としたオーダーメイド医療が可能となる時代はもう目前に迫っています。実際に、海外では、運動(筋力、速度、瞬発力など)、感情(勇気、羞恥心、楽観、探究心、同情心、社交性など)、学習能力(記憶力、注意力、理解力、想像力など)、創造的能力、性格の傾向といった項目における遺伝子解析のサービスも提供されています。
今後、未来医療においては、遺伝子の全情報の解析データから、患者一人一人の疾患のリスク、体質などに合わせた個別化医療だけではなく、個人に適した生活スタイルを提案するといったオーダーメイドライフスタイルサービスがビジネスとして普及することが期待されます。
我々の協会では、ゲノミクス栄養学という立場から、自分自身の遺伝子情報から導き出された最新のデータにより、それぞれにあったライフスタイルを多角的に解析し、自分にとってふさわしい健康管理方法を知ることの重要性について啓蒙・普及することを目的としています。今後、より健康に長寿を全うするための様々な情報を発信できればと思っています。
日比野 佐和子先生
Y’sサイエンスクリニック統括院長
大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学 特任准教授
副理事長 ご挨拶
Personal medicine, Precision Medicine を推し進めることのできる時代となった。遺伝子のレベルでの疾患との関連では、一遺伝子で起こる疾患と、多遺伝子が少しづつリスクに関連しているという疾患があることがわかってきた。残念ながら、多くの慢性疾患は、GWASでの検討では、少ないリスクが集まって、大きなリスクとなると考ええられるようになった。これが栄養を中心に考えるとニュートリゲネティクス;栄養遺伝子学として検討することになる。
さらに、実際の疾患や健康状態においては、環境因子が重要と考えられるようになった。DNA配列が同じでも、エピゲネティクスを中心に、遺伝子の発現の調節は表現形に大きな違いを示すことがわかってきた。栄養領域では、ニュートリゲノミクス;栄養ゲノミクスが関与することが明らかとなりつつある。そこで、運動。栄養・精神(脳、睡眠)・環境因子についても理解が必要ということになる。
今後は、栄養についてもニュートロゲネシスとニュートロゲノミクスの双方に目を向けて対応する必要があろう。次の時代では、まず、D N A配列を計測し、さらに、これの発現の調節機構をリアルの世界で、介入するようコンサルタントできるような抗加齢医学の専門医が必要である。そのためには、消費者に対しては広く遺伝子やゲノムの講習会を開き、自分のD N Aやゲノムについての勉強が必要となろう。Personalな個別指導を目指して、この会が、その一助となればと思う。
山田 秀和先生
近畿大学奈良病院 皮膚科 教授
理事一覧
日比野 佐和子 先生 | Y’sサイエンスクリニック統括院長 大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学 特任准教授 |
山田 秀和 先生 | 近畿大学 奈良病院 皮膚科 教授 |
阿部 康二 先生 | 国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP) 病院長 |
内藤 裕二 先生 | 京都府立医科大学 消化器内科学 准教授 |
佐藤 健司 先生 | 京都大学 農学研究科/応用生物科学専攻海洋生物生産学講座 教授 |
中神 啓徳 先生 | 大阪大学 大学院医学系研究科 健康発達医学 寄付講座教授 |
篠原 一之 先生 | 長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科 先進予防医学講座神経機能学分野 教授 |
監事
齋藤 健一 郎氏 | 弁護士法人至誠法律事務所 代表弁護士 |
顧問
榊 敏朗 先生 | SAT研究所所長・薬学博士 |
朝日寛治氏 | ASAHI POSIST-1 代表取締役 |
事務局長
上田祥子 |